スペシャリスト引退後の中心馬不在を証明するかのように、この距離初めての2頭でワンツーという決着に終わった今年の高松宮記念。予想の方も当然のように外れてしまい、あ〜あってなもんです。
*表1. 高松宮記念'06と過去5年の比較
| 項目 | 勝ち時計 | 上がり | 前3F | 前5F | 後3F | PCI3 |
| '06 | 1.08.0 | 33.9 | 33.7 | 56.3 | 34.3 | 47.6 |
| 最高値 | 1.07.9 | 34.2 | 32.9 | 55.7 | 34.9 | 37.6 |
| 最低値 | 1.08.4 | 35.5 | 33.5 | 56.6 | 35.5 | 46.2 |
| 平均値 | 1.08.24 | 34.68 | 33.10 | 56.14 | 35.14 | 42.52 |
勝ち時計の1.08.0はレースレコードに0.1差の好時計。しかしながら前半3F〜5Fの通過33.7-56.3は、例年と比較してそれほど速いものではありません。その代わりレースの上がり34.3は、従来の最速34.9を大きく上回っており、PCI3値も47.6と過去5年では最大。つまり電撃の6ハロン戦のはずが、1200の割に前半よりも後半の方が厳しい流れの競馬となったわけで、レースの上がり3Fが11.3-11.3-11.7では、スプリンター色の強い馬がスピード能力だけで押し切るには、少し厳しい流れだったのかもしれません。
このような流れは1200戦のものではなく、むしろそれ以上の距離での流れでしょう。実際勝ったオレハマッテルゼは、昨年の京王杯SC(1400)で下記のようなラップを4番手追走、2着に粘りこんでいます。各ハロンごとのラップ面では劣りますが、それでも今年の高松宮記念の流れに対応できたのは、十分納得がいく数字と言えるでしょう。
*表2. オレハマッテルゼ '05京王杯SCのラップ
| レース名 | 1200通過 | 上がり | 前3F | 前5F | 後5F | PCI |
| 京王杯スプリングC | 1.07.4(*注1) | 34.9 | 34.1 | 56.6 | 34.8 | 44.0 |
(*注1) Ave.3F(34.35)×4として計算。
しかしこの結果は、あくまでスペシャリスト不在が生んだ結果であって、オレハマッテルゼが生粋のスプリンターなのかというと、それは違うと思われます。春の結果は春の結果として、秋のスプリンターズSではまた違った競馬が見られる気がします。
2着したラインクラフトは、帰厩後1ヶ月もたたない状態での出走。それでもこの競馬ですから、やはり絶対能力の差ということでしょう。父エンドスウィープという血統から、距離短縮がマイナスに作用することはないと思っていましたが、その通りの結果。加えて落ち着いた流れも味方したと思います。
ただ終わってみてもわからないのは、なぜこのレースを使う必要があったのかということです。今春の目標は当然新設GIのヴィクトリアマイルでしょうから、ここで1200のレースを使ったことで、変な掛かり癖がでなければいいが・・・という不安は残ります。まして昨秋は秋華賞を意識して、距離を持たせる競馬をさせていた馬。陣営の意図が今ひとつ読み取れません。
さて週中に検証していた内容ですが、根本的に「1200実績を重視」というスタンスがあったため、見事に空振りに終わってしまいました。その中で唯一的中していたのは、「
高松宮記念の傾向と対策(3)」で見た、馬場からのアプローチでしょうか。「開催最終週」「芝Bコース」というコース設定では6枠、8枠の健闘が目立つことと、差し馬有利の傾向。ここだけは当たっていたと思います(笑)。orz...。次のGI桜花賞では馬券も的中できるよう、またがんばりたいと思います・・・。
【高松宮記念】直線弾けた!オレハマッテルゼGI初制覇
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200603/ke2006032701.html
【高松宮記念】ラインクラフト2着…GI2勝馬の底力見せた
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200603/ke2006032702.html