馬場改修後(2003年以降)の芝1800良馬場で行われた全154鞍の時計を調べてみると、勝ち馬の上り平均が34.6、最後の3Fは11秒台の連発となっています。平均値でこの値のわけですから、決め手の優劣が的中への重要なカギになることがお分かりいただけると思います。
*表1. 東京競馬場改修後(2003年以降)の芝1800平均時計
| 項目 | 勝ち時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| 全154鞍 | 1.48.6 | 34.6 | 36.2-61.0-35.1 | 12.9-11.4-11.9-12.4-12.4-12.5-11.6-11.5-11.9 |
| 3歳戦(51鞍) | 1.49.2 | 34.6 | 36.3-61.3-35.2 | 12.9-11.4-11.9-12.5-12.6-12.6-11.7-11.6-11.9 |
実際共同通信杯は過去3回のうち2回で勝ち馬の上り33秒台、11秒台ラップの連発を記録しています。唯一例外になった2005年は、58キロを背負ったストーミーカフェの逃げ切り勝ちでしたから参考外と考えて良いでしょう。
*表2. 東京競馬場改修後(2003年以降)の共同通信杯時計比較
| 年度 | 勝ち時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| '06 | 1.48.4 | 33.9 | 36.0-61.0-34.8 | 13.0-11.5-11.5-12.2-12.8-12.6-11.7-11.4-11.7 |
| '05 | 1.47.8 | 35.4 | 35.7-60.0-35.4 | 12.9-11.4-11.4-12.0-12.3-12.4-11.9-11.3-12.2 |
| '04 | 1.47.4 | 33.3 | 36.1-60.9-34.2 | 12.6-11.4-12.1-12.7-12.1-12.3-11.3-11.5-11.4 |
[注] 東京競馬場は2003年4月に新装オープンしたため、2003年の共同通信杯は中山で開催。。
参考までに秋に行われている東京スポーツ杯2歳Sも同様に調べてみました。こちらも稍重だった2004年以外は、最後の3Fは11秒台の連発になっています。
*表3. (参考)東京競馬場改修後(2003年以降)の東スポ杯2歳S時計比較
| 年度 | 勝ち時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| '06 | 1.48.7 | 34.0 | 36.6-61.8-34.3 | 13.3-11.3-12.0-12.6-12.6-12.6-11.7-11.3-11.3 |
| '05 | 1.46.9 | 34.0 | 35.7-60.5-34.0 | 12.7-11.2-11.8-12.2-12.6-12.4-11.6-11.0-11.4 |
| '04 | 1.48.2 | 34.3 | 35.5-60.3-35.0 | 12.7-11.3-11.5-12.1-12.7-12.9-11.3-11.7-12.0 |
| '03 | 1.48.9 | 34.3 | 35.4-61.0-35.1 | 12.0-11.4-12.0-12.7-12.9-12.8-11.5-11.7-11.9 |
[注] 2004年は稍重馬場での開催。
この観点から出走予定馬を検証してみると、不安が残るのが"ディープの弟"ニュービギニングです。
*表4. ニュービギニングの全2走時計一覧
| レース名 | 着 | 距離 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| ホープフルS | 1 | 2000 | 35.6 | 34.8-58.5-37.8 | 12.4-11.1-11.3-11.8-11.9-12.3-12.5-12.7-12.4-12.7 |
| 新馬 | 1 | 2000 | 35.3 | 38.6-65.6-35.4 | 13.1-12.0-13.5-13.5-13.5-13.6-13.4-12.5-11.6-11.3 |
ここまで上りの自己ベストが35.3。それも前半1000m通過が65.6という超スローだったにも関わらず、です。前走も勝ち方の見た目は派手でしたが、数字的には完全な前つぶれの競馬。少なくともここまでの2走では、決め手勝負優位と思われる要素は示していません。
新馬戦の後半1000mが全て尻上がりのラップだったということ、そして消耗戦になったホープフルSで追い込みを決めたことなどを考えると、どちらかというと良い脚を長く使うというタイプで、上り3Fの瞬発力勝負というタイプではない気がします。
逆に他の有力馬はそれぞれ上り33秒台、最後3F11秒台連発という競馬ですでに結果を出しています。
*表5. フサイチホウオー
| レース名 | 着 | 距離 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| ラジNI 杯 | 1 | 2000 | 34.3 | 36.6-61.4-35.2 | 13.0-11.3-12.3-12.3-12.5-13.0-12.5-11.8-11.5-11.9 |
| 東スポ杯 | 1 | 1800 | 34.0 | 36.6-61.8-34.3 | 13.3-11.3-12.0-12.6-12.6-12.6-11.7-11.3-11.3 |
*表6. フライングアップル
| レース名 | 着 | 距離 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| 東スポ杯 | 2 | 1800 | 33.8 | 36.6-61.8-34.3 | 13.3-11.3-12.0-12.6-12.6-12.6-11.7-11.3-11.3 |
| 未勝利 | 1 | 1800 | 35.2 | 37.4-64.4-35.2 | 12.5-11.7-13.2-13.4-13.6-12.6-11.9-11.8-11.5 |
*表7. ダイレクトキャッチ
| レース名 | 着 | 距離 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| 新馬 | 1 | 1600 | 33.4 | 37.8-63.3-34.1 | 13.4-11.9-12.5-12.8-12.7-11.9-10.5-11.7 |
内容的にはやはりフサイチホウオーが最も上位でしょう。安定してこの脚を使えるのは大きなアドバンテージです。
東スポ杯でフサイチホウオーの後塵を拝したとは言え、フライングアップルも自身の上りではそのフサイチを0.2上回っていました。大外を回らされるロスもありましたし、鞍上が岩田騎手に乗り替わることも加味すれば、人気的にもフサイチの相手筆頭にはこちらを取る手も十分にあると思います。
いずれにしてもここまで名前が出た4頭以外には、このレースの傾向にフィットしそうな馬も見当たりませんから、予想としてはこの4頭の印の上げ下げということになると思います。