今更と言う感じではありますが、皐月賞の回顧もきちんとしておきたいと思います。
*表1. 過去5年の皐月賞比較
| 年度 | 状 | 勝ち馬 | 時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | 上り最速 | 勝馬R | RR. |
| '07 | 良 | ヴィクトリー | 1.59.9 | 35.9 | 35.5-59.4-35.9 | 33.9 | 114 | 112.50 |
| '06 | 良 | メイショウサムソン | 1.59.9 | 35.1 | 35.6-60.0-35.7 | 34.6 | 114 | 111.50 |
| '05 | 良 | ディープインパクト | 1.59.2 | 34.0 | 35.0-59.6-34.5 | 34.0 | 116 | 110.00 |
| '04 | 良 | ダイワメジャー | 1.58.6 | 33.9 | 35.3-59.7-34.4 | 33.8 | 114 | 110.00 |
| '03 | 良 | ネオユニヴァース | 2.01.2 | 34.3 | 36.2-61.7-34.7 | 34.3 | 115 | 111.00 |
勝ち時計1.59.9は昨年のメイショウサムソンと同じ。ラップ構成も非常に似通っています。ただ昨年は直前まで小雨模様だったことを考えると、完全な良馬場で行われた今年は、昨年以上の時計を出してほしかった気はします。
今年の皐月賞の評価の分岐点は、いわゆる「行った行った」の競馬内容をどう捉えるかでしょう。これまでも逃げ切り勝ちを収めた馬、あるいは粘って2着に残った馬というのは数頭いましたが、1・2着を道中ハナ&2番手の馬が揃って占めたのは、1984年まで遡っても例がありません。
*表2. 皐月賞で逃げ、あるいは2番手で連対した馬(1984年まで遡って調査)
| 年度 | 馬名 | 着順 | 時計 | 着差 | 通過順 | Ave.3F | 上り |
| '07 | ヴィクトリー | 1 | 1.59.9 | 0.0 | 2-1-1-1 | 36.00 | 35.9 |
| サンツェッペリン | 2 | 1.59.9 | 0.0 | 1-2-2-2 | 36.09 | 35.7 |
| '04 | ダイワメジャー | 1 | 1.58.6 | ▲0.2 | 2-2-2-2 | 36.30 | 33.9 |
| '98 | セイウンスカイ | 1 | 2.01.3 | ▲0.1 | 2-2-2-1 | 36.26 | 36.7 |
| '97 | サニーブライアン | 1 | 2.02.0 | ▲0.1 | 2-2-1-1 | 36.64 | 36.5 |
| '95 | ジェニュイン | 1 | 2.02.5 | ▲0.1 | 2-2-2-2 | 36.77 | 36.7 |
| '92 | ミホノブルボン | 1 | 2.01.4 | ▲0.4 | 1-1-1-1 | 36.13 | 37.1 |
| '90 | アイネスフウジン | 2 | 2.02.2 | 0.0 | 2-2-2-1 | 36.26 | 37.6 |
しかし過去に1・2番手で連対した馬たちと比較すると、その内容は今年の方が明らかに上。とくにAve.3Fの内容、自身の上り時計などは、2004年のダイワメジャーを除けば、最上位ですから(上記*表2.参照)、単純に展開が向いただけの前残りとは少し違うようです。
ただそうは言っても、この2頭に加え5着に入ったメイショウレガーロも道中終始3番手からの粘りこみ。掲示板を占めた5頭のうち、3頭までが1〜3番手で進めた馬だったわけですから、前の馬に有利な展開になったのは間違いないでしょう。
レースはかなり縦長。ペースも遅くはないものの、前に有利に流れているという微妙な展開で、フサイチホウオーやアドマイヤオーラにとっては、動くタイミングが非常に難しい競馬だったのは間違いないでしょう。ただそれにしても2人の名手がとった位置取りが「13-12-11-9」(フサイチホウオー)、「16-15-13-12」(アドマイヤオーラ)というのはあまりに極端すぎ。差して届かずの結果も「展開が向かなかったのだから仕方ない」で納得できるものではない気がします。
7番人気馬が1着、15番人気馬が2着と、「人気薄の逃げ馬」という穴を開ける典型的な形だったとは言え、人気を集めた2頭が必ずしも抜けた存在ではなかった、と考えることも出来ます。もちろんフサイチホウオーは東京向きであることは明白ですし、アドマイヤオーラにしても末を活かすには東京がベターでしょう。勝ったヴィクトリーもダービーでは今回のように上手く行くとは限りません。強さと脆さが同居した上位馬たち。ダービーでは再度しっかりと各馬の能力を見極める必要がありそうです。
【JRAホームページ/皐月賞特集】
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2007/0415_1/index.html
【レース映像】
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2007/06/200703060811h.asx
【パトロールビデオ】
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2007/06/200703060811p.asx
【全周パトロール】
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2007/06/200703060811a.asx
【勝利騎手インタビュー】
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2007/06/200703060811w.asx
【皐月賞】(中山)〜レース後のコメント
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070415K56.html
【皐月賞】ヴィクトリー1冠!カッチーに140戦ぶりの「春」
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070415K56.html
【皐月賞】ホウオー3着も最強を証明!屈辱はダービーで晴らす
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200704/ke2007041606.html
田中勝、格別なヴィクトリー/皐月賞
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070416-185237.html
15番人気ツェッペリンが2着/皐月賞
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070416-185239.html
ホウオー3着、父と同じ結果/皐月賞
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070416-185245.html
オーラ4着、位置取りが敗因/皐月賞
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070416-185243.html
ヴィクトリー、音無師の知恵実る/皐月賞
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070416-185247.html