いつもどおりステップレースの内容を検証していきます。最初は桜花賞です。なお比較の対象としたレースは、3才新馬・未勝利を除いた今年に入ってからの阪神1600Mのレース全てです。
| ■2005年阪神1600M |
| 2005/04/16 | マイラーズC(G2) | 良 | 1:33.5 | 35.1-34.2H (12.5-11.0-11.6-12.3-11.9-11.4-11.2-11.6) |
| 2005/04/10 | 桜花賞(G1) | 良 | 1:33.5 | 33.8-35.5H (12.2-10.4-11.2-12.3-11.9-12.0-11.5-12.0) |
| 2005/04/02 | 道頓堀S(1600万下) | 良 | 1:33.6 | 35.0-35.1H (12.4-10.9-11.7-11.7-11.8-11.8-11.6-11.7) |
| 2005/04/16 | 4歳上1000万下 | 良 | 1:34.0 | 35.4-35.0H (12.6-11.1-11.7-12.0-11.6-11.6-11.5-11.9) |
| 2005/02/26 | アーリントンC(G3) | 良 | 1:34.3 | 35.0-35.9H (12.7-11.2-11.1-11.8-11.6-11.6-11.7-12.6) |
| 2005/02/26 | 丹波特別(1000万下) | 良 | 1:34.4 | 35.9-34.6M (12.6-11.7-11.6-12.1-11.8-11.5-11.1-12.0) |
| 2005/03/26 | 山陽特別(1000万下) | 良 | 1:34.7 | 35.5-35.2M (12.7-11.5-11.3-11.9-12.1-11.8-11.5-11.9) |
| 2005/03/06 | さわらび賞(500万下) | 良 | 1:35.1 | 36.0-35.7M (13.1-11.7-11.2-11.6-11.8-12.2-11.5-12.0) |
| 2005/03/05 | チューリップ賞(G3) | 良 | 1:35.3 | 35.5-35.4M (12.8-11.1-11.6-12.3-12.1-12.0-11.6-11.8) |
| 2005/03/27 | 4歳上500万下 | 良 | 1:35.4 | 34.7-36.2M (12.5-11.0-11.2-12.2-12.3-12.1-11.7-12.4) |
| 2005/02/27 | 4歳上500万下 | 良 | 1:36.1 | 36.3-35.5M (12.8-11.5-12.0-12.4-11.9-12.0-11.4-12.1) |
| 2005/04/02 | 3歳500万下 | 良 | 1:36.9 | 37.4-34.4S (12.9-12.2-12.3-12.7-12.4-11.6-11.2-11.6) |
走破時計の1:33.5は、古馬G2のマイラーズCの走破時計と同じ、今年に入ってからの阪神1600Mの最速時計です。テンの3ハロン33.8秒もここ10年以上の桜花賞を遡っても見当たらないハイペースですし、これに関してはマイラーズCをも上回るハイペースです。この先行馬には厳しい流れを終始3〜4番手から追走し、勝ち負けしたラインクラフト、デアリングハートがNHKマイルCでワンツーを決めたのも当然の結果と言えるでしょう(
【NHKマイルCを予想する(2)】参照)。今回おそらく1番人気に支持されると思われる2着馬
シーザリオは、道中ずっと馬群の中で揉まれ続ける厳しい展開でした。他馬にぶつけらることも多々有り、普通の馬ならあの状態で最後アタマ差まで詰め寄ることはほぼ不可能だったと思います。しかも使った上がり34.4秒は出走馬中最速だったのですから驚きです。そういった意味では時計面だけでなく、本来この時期の牝馬にとって過酷と思える2400Mという距離も克服し得るだけの、精神的な強さも併せ持っている馬と言って良いでしょう。当然高評価されるべきだと思います。
それではシーザリオ以外の桜花賞組はどうでしょうか。先にも述べたとおり、流れはハイペースで先行勢には厳しいものでしたから、最後に後方待機馬が台頭してくるのは当然の展開です。その意味ではここに出走してくるほとんどはハイペースに乗じた前つぶれの競馬での台頭だったとも言えます。ですから4着だったエアメサイアをはじめ、着順だけで評価に直結させるのは危険だと思います。それを踏まえピックアップしたいのは
アドマイヤメガミと
ショウナンパントルの2頭です。アドマイヤメガミは1枠を引いてしまったため、本来の末脚を活かす競馬でなく初めての先行競馬を強いられました。その結果ハイペースに巻き込まれ失速してしまったわけで、力を発揮できなかった競馬と言えるでしょう。チューリップ賞や新馬戦で見せた強烈な末脚は東京コースでこそ活きそうですし、血統的にも距離延長はむしろ望むところです。力を発揮できなかったということではショウナンパントルにも同じことが言えます。圧倒的に不利な大外枠に加え輸送で一気に10キロ減。フケも来ていたとの話もありますから、体調面でも万全ではなかったようです。新潟での2戦で見せた33秒台の末脚は見逃せませんし、もとよりオークス向きと言われていた血統背景を考えると巻き返しがあっても何も不思議はありません。クイーンC、桜花賞と共に明白な敗因がありながら人気はガタ落ちですから、配当的にも狙って妙味十分でしょう。
桜花賞からの注目馬はシーザリオ、アドマイヤメガミ、ショウナンパントルの順で3頭を挙げておきたいと思います。