*表1. 過去5年のマイルCS時計比較
| 年度 | 天候 | 馬場 | 勝ち馬 | 時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | 上位5頭4角通過順 |
| '06 | 小雨 | 良 | ダイワメジャー | 1.32.7 | 35.1 | 34.0-57.5-35.2 | 2,8,5,3,5 |
| '05 | 晴 | 良 | ハットトリック | 1.32.1 | 33.3 | 34.2-57.1-35.0 | 12,2,8,3,3 |
| '04 | 晴 | 良 | デュランダル | 1.33.0 | 33.7 | 34.9-58.4-34.6 | 13,9,15,15,9 |
| '03 | 曇 | 良 | デュランダル | 1.33.3 | 33.5 | 34.4-57.6-35.7 | 15,7,1,4,12 |
| '02 | 晴 | 良 | トウカイポイント | 1.32.8 | 34.3 | 34.2-57.8-35.0 | 7,11,13,16,14 |
勝ち時計の1.32.7は標準レベルでしたが、ここ数年と比較して違うのは上位入線馬の脚質です。4コーナーの通過順を見てみると、例年中団から後方にいた馬の活躍が目立ち、基本的に差し・追い込みが優勢の傾向にありますが、今年は上位5頭のうち4頭までが4角5番手以内で通過しています。最も後方に位置した馬でさえ8番手ですから、例年とはかなり色合いが違う結果となったわけです。
「前3F-5F-後3F」のラップを見てみても、ペース的には'05や'02あたりとほぼ同じ流れ。その両年も差し・追い込み馬が上位を占めていたことからも、今年の結果だけが特異な内容を示していると考えられます。この傾向は同日の古馬1000万下戦(芝1600)にも表れています。例年4コーナーを10番手前後で回った馬も何頭か掲示板に乗ってきているわけですが、今年は1頭もいませんでした。
*表2. マイルCS同日の古馬1000万下(芝1600)の時計比較
| 年度 | 時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | 上位5頭4角通過順 |
| '06 | 1.35.1 | 34.8 | 35.9-60.0-35.1 | 3,1,7,3,6 |
| '05 | 1.33.6 | 35.1 | 35.1-58.2-35.4 | 3,6,2,10,8 |
| '04 | 1.34.9 | 34.5 | 35.8-60.0-34.9 | 4,9,13,2,4 |
| '03 | 該当レースなし |
| '02 | 1.34.6 | 34.6 | 36.0-59.8-34.8 | 2,3,3,11,14 |
これは「
マイルCSを予想する」の中でも指摘しましたが、当日朝から降ったりやんだりだった雨の影響によるところが大きかったと思われます。芝がえぐれて飛んでいる様子はテレビを通じてもわかりましたし、そのような馬場状態にも関わらず速い時計が出るようなコンディションでは、結果的に後ろから行く馬にとってはどうにもならない状態だったのでしょう。
勝った
ダイワメジャーは520キロを超えるパワー型。先行脚質でもありますし、後続の切れが鈍るこういった馬場は、大歓迎の口だったのではないでしょうか。ただ馬場が渋らなくてもさらに良かったはずで、「
天皇賞秋回顧」でも触れたように、まさに本格化、進化し続けている状態のようです。次走は有馬記念に向かうようですが問題は距離だけ。さすがに2500Mは長い気はしますがさてさて・・・。
2着のダンスインザムードですが、「牡馬相手には上がり勝負でないと厳しい」という見解で無印としました。今回はこれまでと戦法を変え、後ろから行って末を活かす競馬。馬場状態からすればまさにギャンブルだったわけですが、フラワーCで極悪馬場を克服していたように、こういった馬場は苦にしないタイプなのに加え、久々に武豊騎手の後方一気がシンクロしたようで、こちらの予想以上に好走されてしまいました(笑)。いつものような先行策ではもっと差が付いていたと思いますので、さすがは武豊!と言ったところでしょうか。
◎に期待した
コートマスターピースですが最内枠で出遅れ。道中の位置取りも当然悪くなってしまい、7着まで押し上げるのが精一杯でした。表向きの敗因は「馬場が滑って力が発揮できなかった」ということですが、その一方で「距離は7ハロンがベスト。時計も足りない」と語っていたという話もあり、それが本当ならまんまと騙されてしまったわけですね・・・orz。
さてこのレースですが、関東馬が奮起して掲示板を独占しました。関西馬が出走しているGIレースで関東馬が掲示板を独占したのは、1987年の天皇賞秋以来じつに19年ぶり。さらに6着もプリサイスマシーンでしたので、関東馬のGIでの6着まで独占となると、これはもう何と史上初の快挙だそうです(くりげ君大喜び!?)。管理していた調教師も4着マイネルスケルツィの稲葉隆一師以外はいわゆる若手といわれる世代(藤沢和雄師はすでに別格ですが)ですから、これが関東馬の巻き返しへの第一歩となれば、関東在住の競馬ファンとしてはうれしい限りです。
【レース映像】
http://jra.jp/JRADB/asx/2006/08/200606080611h.asx
【全周パトロールビデオ】
http://jra.jp/JRADB/asx/2006/08/200606080611a.asx
【勝利騎手インタビュー】
http://jra.jp/JRADB/asx/2006/08/200606080611w.asx
【マイルCS(京都)〜レース後のコメント】
http://keiba.radionikkei.jp/news/20061119K52.html
【マイルCS】無敵の秋!天皇賞・秋に続いてメジャー連勝!
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200611/ke2006112000.html
【マイルCS】ダンスまた2着…ユタカも初制覇持ち越し
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200611/ke2006112007.html
メジャーがG1連覇!/マイルCS
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061120-119242.html
ダンスまたまた2着/マイルCS
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061120-119241.html
グラン3着、関東馬上位独占/マイルCS
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061120-119240.html