*表1. 共同通信杯の時計上位ベスト5(東京開催限定)
| 年度 | 勝ち馬 | 時計 | 上り | 前3F-5F-後3F | ハロンラップ |
| '04 | マイネルデュプレ | 1.47.4 | 33.3 | 36.1-60.9-34.2 | 12.6-11.4-12.1-12.7-12.1-12.3-11.3-11.5-11.4 |
| '97 | メジロブライト | 1.47.5 | 34.8 | 35.3-59.5-35.6 | 12.7-11.1-11.5-12.0-12.2-12.4-12.2-11.6-11.8 |
| '94 | ナリタブライアン | 1.47.5 | 35.1 | 36.0-60.0-35.5 | 12.4-11.9-11.7-11.7-12.3-12.0-12.2-11.4-11.9 |
| '07 | フサイチホウオー | 1.47.7 | 34.2 | 35.9-60.1-34.7 | 13.1-11.4-11.4-11.7-12.5-12.9-11.7-11.2-11.8 |
| '05 | ストーミーカフェ | 1.47.8 | 35.4 | 35.7-60.0-35.4 | 12.9-11.4-11.4-12.0-12.3-12.4-11.9-11.3-12.2 |
今年の勝ち時計はレース歴代でも4番目という好時計でした。しかし勝ち時計以上に注目したいのは、そのラップ内容の優秀さです。
もともとこのレースが上り3Fが速くなる傾向にあることは、「
共同通信杯の傾向と対策(2)」の中でも触れました。しかしそれは同時に、前半1000m通過が61秒を切るか切らないか程度の、どちらかというと「スローの上り勝負」的な流れであることも伺えるものでした。
しかし今年の場合は上り3Fだけでなく、前半にも11秒台のラップが3F連続で記録されました。1000mの通過も60.1ですから、決して「スローの上り勝負」だったわけではありません。過去にこのレースで11秒台のラップ3連発が、前半にも記録されたのは1994年の1度だけ。しかしこの年は上りの11秒台連発は2Fだけで、勝ち馬自身の上りも35.1止まりという平凡なものでした。その年の勝ち馬の名はナリタブライアン。前後半それぞれで11秒台のラップが3連続した上、自身34.2という時計で上がったフサイチホウオーの能力は、かなりのものだと言って良いでしょう。
この後は皐月賞直行とのことですが、奇しくも父ジャングルポケットと同じローテーションを取るようです。父はスタート直後につまづく不利があって3着に敗れましたが、あの時はアグネスタキオンという強敵もいました。今年はここまでを見る限り、この馬の能力は他馬より一枚も二枚も上の印象。前々で競馬が出来る器用さもありますし、好勝負は確実ではないでしょうか。
2着に入ったダイレクトキャッチは、
新馬戦の内容から東京に変わって巻き返しは十分に考えられたわけで、馬体をあわせず外から一気の強襲を仕掛けた北村宏騎手の騎乗ぶりも良かったと思います。フサイチホウオー相手にここまでやれたわけですから、能力的には上位グループの1頭に仲間入りしたと言っても良いでしょう。ただまだ1勝馬の身。今後のTRの結果次第では1,250万円ではクラシックの切符は確定とは言えません(昨年は皐月賞が1,150万円、ダービーが1,750万円が出走ライン)。どこかでもう1度使って切符を確保し、そこからクラシックとなると、暮れから休み無しの5戦目での参戦となるわけですから、体調面での不安も残ります。東京コースがベストであるなら、皐月賞はあえてパスしてNHKマイルCを目指す手もあるかと思うのですが・・・(クラブ馬ですし、現実的には難しいでしょうね)。
3着のフライングアップルは、「結果的に早めに抜け出したことで目標にされた」との岩田騎手の談話はありましたが、対フサイチホウオーという点では力負けは否定できないでしょう。直線で手応え抜群に抜け出した時、2馬身ほど後ろにいたホウオーの安藤騎手はまだ余裕十分に持ったままで追走していました。岩田騎手、安藤騎手互いに相手の位置を確認しながら追い出しましたが、最後もやはり余裕残しで退けられた感じです。東スポ杯に続いてこの負け方は、2頭の力差を顕著に表したものと言えるでしょう。ただそれは対ホウオーという比較でのもの。ダイレクトキャッチ同様に、能力面では上位グループであることは間違いありませんから、今後も上位を賑わす脇役ぶりは発揮してくれそうです。
話題のニュービギニングは今後はともかく、今日のところは完全に力負け。「ディープインパクトの弟」というフレーズが付いて回るだけに期待も大きくなりがちですが、冷静に判断するならそこまでの馬ではないでしょう。また最後方で脚をためながら自身上り34.4と3番目だったことからも、やはり瞬発力よりも長くいい脚を使うというタイプなのではないでしょうか。
【レース映像】
http://jra.jp/JRADB/asx/2007/05/200701050411h.asx
【全周パトロール】
http://jra.jp/JRADB/asx/2007/05/200701050411a.asx
【共同通信杯】(東京)〜レース後のコメント
http://keiba.radionikkei.jp/news/20070204K33.html
【共同通信杯】クラシックへの通過点!ホウオー無傷の4連勝
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200702/ke2007020500.html
【共同通信杯】ビギニング4着も収穫…武豊「よく走った」
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200702/ke2007020501.html