ずいぶんと更新をさぼっていましたが、春のクラシックの当該週になったということで、気持ちを新たにまた再開してみたいと思います。
桜花賞と最も関連が深いTRと言えば、まず真っ先に頭に浮かぶのがチューリップ賞です。今回はそのチューリップ賞の内容を検証してみます。
*表1. チューリップ賞と古馬1600万下時計比較
今年のチューリップ賞は重馬場で行われましたが、勝ち時計だけを見ても、良馬場だった昨年(勝ち馬=ブエナビスタ)、一昨年(同エアパスカル)とほぼ同等です。道中のラップを見ても、馬場が悪いわりにはむしろ速いくらいの流れで進み、レースの上りでも上回るほど。これだけ見ても「おっ!」と思わせる内容です。
さらに評価を高めるのが、同週に行われた古馬1600万下との比較。重馬場のチューリップ賞に対して、古馬1600万下は稍重とひとつ状態が回復しています。この時期の3歳牝馬と古馬1600万下の個体差、まして馬場状態がひとつ違うとなれば、両レースの時計差は広がって不思議はないところなんですが、今年の場合はその差わずか0秒6と小さなもの。前半5F通過時点で1秒7も遅かったにも関わらず、最終的には0秒6差まで詰めています。
昨年のブエナビスタでさえ、前5F時点で1秒7遅れが最終的に1秒6と0秒1しか詰めていませんし、一昨年のエアパスカルなど0秒4遅れだったのが1秒3まで広げられたことを考えれば、ひとつ悪い馬場状態で1秒7差→0秒6差まで詰めたことは、かなり特筆できる結果だと思います。ちなみに'07のウオッカは0秒5遅れを時計差なしにまで持ち込んでおり、今年の内容はこの年に次ぐものと考えて良いのではないでしょうか。
勝ち馬のショウリュウムーンは前走でも稍重で快勝していましたし、渋った馬場は得意なのでしょう。2着のアパパネは血統的に重馬場はこなせるものの、赤松賞でのレコード勝ちがあるように、本質的には良馬場の方が断然良いタイプ。しかもこの日は「休み明け」「余裕残しの馬体(+6)」に加えて阪神マイルでは相変わらず不利と言われる大外枠だったこと(さらにそこから先行→好位確保)などを考えると、「負けて強し」と言った感じ。素直に実力を評価すべきで、やはり有力な優勝候補の1頭と言って良いでしょう。
■レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/replay/2010/023.html
■レース後談話
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-181047.html