きのうの弥生賞に続き、今日はスプリングSの内容を検証します。2歳王者ローズキングダムが断然人気を裏切ったレースですが、いったいレベル的にはどうだったのでしょうか?
*表1. スプリングS過去10の時計比較
過去10年の時計内容を同週、あるいは1週後に行われた古馬1000万下戦と比較したのが、上記の*表1.になります。年度の横の「◎」は皐月賞で優勝馬を輩出したことを、また「○」は同じく連対馬を輩出したことをそれぞれ表しています。
今年の勝ち時計は’03のネオユニヴァースと並んで歴代3番目に速いもの。なかなかの時計です。古馬1000万下との時計差を比較すると、その価値がより高いものであることがわかります。
今年の場合、前5F通過時点で古馬1000万下戦よりも1秒7速かったわけですが、最終的にも1秒6と前半のリードを保ったままゴールインしています。「前5Fでの時計差」、そして「最終的な時計差」という視点から考えると、’06、’04、’03、’02あたりも見どころがあります。そして実際これらの年は皐月賞でも連対馬を輩出していたり、ダービー勝ち馬が出ていたりと、その内容の優秀さをきっちりと証明しています。
今年のスプリングSの内容の濃さを証明するデータがもうひとつあります。それが下記*表2.です。過去10年間のスプリングSの通過ラップを一覧にしたものです。
*表2. スプリングS過去10の時計比較−その2−
過去10年、良馬場で行われた皐月賞の「前3F−後3F」「前4F−後4F」「前5F−後5F」を見てみると、前後半がほぼイーブンラップになっており、極端な上りの競馬だったり、逆に上りがかかる消耗戦になったりしているわけではありません。この流れは言い換えれば、道中で息を入れるタイミングがなく底力を問われるもの・・・と言え、GIにはふさわしい流れでもあるわけです(この点から見ても
きのう検証した弥生賞のヴィクトワールピサは不安あり)。
さてこのレースの1・2着馬が皐月賞でワンツーを決めた’06と’03ですが、その前後半のラップバランスを見てみると、完全にイーブンペースで流れていたことがわかります。本番同様のきつい流れを克服していただけに、その後の結果も十分に納得がいくわけです。それでは今年はどうだったかと言うと、その2年以上に完全なイーブンペース。今年のレースが今後のGI戦に直結する可能性は極めて高いと言えます。
結論としては今年のスプリングSは、きのう検証した弥生賞よりも評価は上。この流れを逃げて押し切ってしまったアリゼオは、実は相当に強い馬なのかもしれません。断然人気を裏切ったローズキングダムの評価が急落しているようですが、ローズどうこうよりもアリゼオが想像以上だったとすれば、上位3頭までは本番でも要注意と言えそうです。
■レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/replay/2010/031.html
■レース後談話
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-181839.html