続いて若葉Sの検証です。
*表1. 若葉S過去10の時計比較
過去10年の時計内容を同週、あるいは1週後に行われた古馬準OP戦(但馬S)と比較したものです。例によって年度の横の「◎」は皐月賞で優勝馬を輩出したことを、また「○」は同じく連対馬を輩出したことをそれぞれ表しています。
今年の勝ち時計は阪神コースに変更後のレースレコード。古馬準OPの時計を見ても今年が特別に高速馬場だったわけではなさそうで、この時計の価値は額面どおり素直に受け取って良さそうです。
さてこの検証シリーズの常套手段である、古馬同距離レースとの「時計差(前5F通過ラップ&最終時計)」比較ですが、過去このレースから優勝馬・連対馬を輩出した年を調べてみても、これといった共通点が見受けられません。しかしあるポイントに注目すると、完全に共通する部分がありました。それが下記*表2.です。
*表2. 若葉S過去10の時計比較−その2−
本番の皐月賞が前後半のラップ差が少ないイーブンペースの傾向にあることはこれまでも触れていますが、このレースから本番でも好走した馬を輩出した年は、やはりいずれもラップ差の少ないイーブンペースで進んでいたことがわかります。特にレースを前後半の1000mずつに分割して見てみると、いずれも1秒以内の差しかありません。この「1秒差以内」に収まらなかった年はいずれも後半の方が速い「後傾ラップ」になっていて、上りを要する皐月賞の傾向とはマッチしていなかったと考えることが出来ます。
勝ち時計から推測して今年のレースレベルが高かったことはほぼ間違いありません。ただ皐月賞に直結するかというと若干不安点も残ります。まず今年のレースがあまりに極端な「前傾ラップ」だったこと。そして2つ目は皐月賞に出走するのがこのレースの勝ち馬ではないということです。
上りが速いだけの競馬も好ましくありませんが、ここまで前傾ラップとなると逆の意味で好走条件からはみ出してしまう気がします。そのあたりがどうでしょうか。さらにレースのリプレイを見ていただければ明確ですが、最も強い競馬をしたのは間違いなく勝ったペルーサでした。このハイペースを追走しながら3角過ぎからマクリ一発。直線でも脚をためていた2着馬と叩き合って競り落としてしまいました。力で封じ込めてしまったような内容で、2着馬は完全に力負けの印象は否めませんでした。その2着馬こそ今回の出走馬ヒルノダムールなのです。
結論としてはレースレベルは問題なし。勝ち馬ペルーサが出ていれば文句なく本命候補でしたが、その馬に力負けした印象の2着馬というところにやや説得力を欠き、連対馬候補(△)程度の評価が妥当かと思います。
■レース映像
http://jra.jp/JRADB/asx/2010/09/201001090711h.asx
■レース後談話
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-181809.html