どんどん進めましょう。次は毎日杯です。過去10年を遡っても皐月賞での連対馬を輩出していませんが、かつてはクロフネやキングカメハメハ、ディープスカイなどが勝ったレース。今年は骨折休養明けだったリルダヴァルや、ルーラーシップ(皐月賞は不出走)などがいて、非常に注目を浴びたレースでした。
*表1. 毎日杯過去4年の時計比較
馬場差を比較するために、同日に行われていている古馬1000万下戦(マイル)の時計も掲載しています。古馬1000万下戦をみる限り、今年の馬場状態はほぼ例年並み。特別速いわけでも遅いわけでもありません。それを前提に話を進めていきます。
さて今年の勝ち時計1.49.3は、現行距離に変更されてから最も遅い時計でした。昨年と比較すると1秒3、一昨年と比較すると約3秒遅いわけですが、これは前5F通過時点の時計差がそのままスライドしている感じなので、時計の遅さ自体はそれほど気にすることはなく、実質的には例年並みの時計と捉えることが出来るかもしれません。
しかし勝ち時計全体を捉えればそうなるかもしれませんが、前5Fが遅いペースでありながら、レースの上りがそれに見合った分だけ速くなっているかと言うとそうではありません。例えば今年は昨年よりも前5F時点で1秒3遅かったにも関わらず、上りではわずか0秒4上回っているに過ぎません。同様に一昨年と比較すると、前5F時点=3秒3、上り=1秒2です。
また1週前に行われている未勝利戦との比較でも、今年は前5F時点での時計差があったとは言え、勝ち時計で後れをとってしまいました。そもそも未勝利戦より3秒近く遅いペースということ自体有り得ませんし、後半いくら挽回したところで最終的に上回れなかったことも事実。重賞としてとても合格点を与えることは出来ません。
さらに付け加えるなら、今年のような上りの競馬は、今週ずっと言い続けてきた「皐月賞=イーブンペース」の説には全く当てはまらず、この経験が本番で活きるとは思えません。そういった意味からも、やはり高い評価は与えづらいところです。
結論としては今年も本番では用無し・・・の結果に終わる可能性が大。骨折休養明けだったリルダヴァルにしても、馬体重的にはある程度仕上がっていましたし、こういった上りだけの軽い競馬ならもう少し弾けても良かったはず。巻き返しは難しいのではと思います。ここは無印で良いでしょう。
■レース映像
http://jra.jp/datafile/seiseki/replay/2010/034.html
■レース後談話
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-182133.html